《MUMEI》
夏の終わりの変事
アミさん、9月いっぱいで美容室、辞めるんだって

理由を聞かれて
主婦の都合って答えたんだって…

なら、その都合が終ったら戻って着なさいって
言われたんだってさ

アミ 「元気な赤ちゃん産む のよ、だって…」

「勘違いされちゃったみた い」

ターニャ 「作っちゃえば」

アミ 「まだ、ちょっと…」

「いずれはね」

タクマ 「…苦労かけるなぁ …」

アミ 「ほんとよねぇ」

アミさん、笑いながら、そう言ったんだ


タクマ 「どうした?翔太」

翔太 「ん、…俺、どうどう と居酒屋なんか来て…」

ターニャ 「悪い大人が誘う んだもんね」

ターニャがタクマさんを見て言ったんだ

アミ 「今時、みんな飲んで るよ」

タクマ 「翔太、カタイんだ よなぁ」

俺達、この、居酒屋の
常連になりつつある…

ターニャ、目立つから
覚えられやすいのかも


アミ 「夏も終っちゃったね …」

タクマ 「なぁ、もう、海は 行けないよなぁ」

ターニャ 「私は行かないよ 、肌焼きたくないもん」

タクマ 「?…前、行ったじ ゃんか」

アミ 「翔太を誘ったからだ よ」

タクマ 「そっかぁ」

ターニャ 「…古い話し、し ないでよ」

アミ 「まだ、ひと月前の事 だよ」

ターニャ 「そっかぁ」

「毎日一緒に居るからかな ぁ?」

「もう、ずっと長いこと、 翔太と一緒に居る気がす るなぁ」

翔太 「うん、俺も、そう感 じるよ」

アミ 「いちゃつかないの」

「…ったく、仲良いね…」


タクマ 「残念だなぁ」

「ターニャの水着、もう、 見れないんだぁ」

ターニャ 「やらしぃ…」

「プレミアムなのよ、私の 水着姿は」

「もう、要らないから、ア ミにあげるよ、水着」

アミ 「胸、入らないよ…」

ターニャ 「あにょ!」

アミ 「私、DかEじゃない とね」

タクマ 「ターニャ、デカか ったじゃん?」

アミ 「身体が細いからそう 見えるだけよ」

「実際は私の方が大きいの !」

タクマ 「アミの方が、ウエ スト太いんか?」

アミ 「タクマ…いっぺん、 死んでみる?」

タクマ 「や、止め、アミ、 危ないって!」

フォークでタクマさんを突いてた、アミさんだった

……

ターニャ 「翔太?…どうし たの?」

翔太 「えっ?、何が?」

ターニャ 「…ううん…」

「なんか、今、上の空だっ たみたいだから…」

翔太 「あのねぇ…おしっこ 」

適当に、ごまかして、俺、トイレに行ったんだ

…ターニャ…

昔、タクマさんと…

……昔の事じゃんか…

俺、どうかしてるよ…

………

夕食を居酒屋で済ませた俺達は

そのまま、タクマさん家に行ったんだ

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