《MUMEI》

父 「心配なんだろ?」

「目を離すと、誰かに取ら れちゃいそうで」

翔太 「…」

父さん、ニヤケ顔で、俺にそう言ったんだ

話題を変えたかった俺は

翔太 「父さん、身体は大丈 夫なの?」

父 「再発しなきゃ大丈夫だ 幸い、早く見付かったか らな」

翔太 「そっか、気をつけて よ、向こうでも、定期的 に検査受けてよ」

父 「わかったよ」
「心配すんな」

「父さんは、大丈夫だ」

翔太 「うん」

………

夕方には、父さん、
ソファーで寝ちゃったんだ

父さん、痩せたなぁ

父さんの寝顔

…少し老けたかな?

けど、父さん、幸せそうだよね

父さんの、笑顔見れてよかった

……

帰りの車の中

ターニャ 「緊張したよぉ」

と、ターニャが言ったんだ
翔太 「そう?」
「いっぱい話してたじゃん 」

ターニャ 「うん…」

「優しい、お母さんだね」

「素敵な、家族だね」

「羨ましいなぁ…」

翔太 「そうかなぁ?…」

ターニャ 「うん、」

「私の家と、全然違うょ… 、いいなぁ、翔太は…」

翔太 「…」

「ターニャも、いずれ、家 族になるんだからさ」

「人事みたいに言わないで よ」

ターニャ 「…それって」

「プロポーズ?」

翔太 「えっ?!」

ターニャ 「なんだぁ、違う んだぁ」

翔太 「それは、いずれ、キ チンとね」

ターニャ 「翔太は、そのつ もりあるんだ?」

翔太 「…ターニャに、フラ れなきゃね…」

ターニャ 「えへ…翔太ぁ」

ターニャが俺の腕に抱き着いて来たんだ

ターニャの柔らかい乳房の感触が、腕に…

ターニャ 「…やらしい事、 考えてるでしょ?」

翔太 「う、うん…」

ターニャ 「…お家に、帰っ てからね」

翔太 「うん」

ターニャが、俺ね腕に、
もっと胸をくっつけたんだ
う、運転しずらい…

ターニャ 「…翔太、エッチ だね、すぐ、やらしくな っちゃうんだね」

翔太 「そう、かなぁ…」

ターニャ 「そうだょ」

「…いいけどね」

「エッチでも…」

「浮気はダメだからね!」

翔太 「あい…」

ターニャ 「お姉さん、居な くて、よかった…」

翔太 「……もう」

「過去の人だよ」

「今の俺は、ターニャしか 見てないよ」

ターニャ 「…うん…」

ターニャ、まだ、気にしてるんだ

そうだよな

ターニャが家族になったら、嫌でも、顔会わすんだもんな

……

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