《MUMEI》

タクマ 「最後のチャンスを やるって事じゃねーの?」
アミ 「納得しろって事じゃ ない?」

ケン 「用は、ターニャが許 せば済む事だろ?」

翔太 「バカだな、こいつ」

ケン 「はっ、言うねぇ」

「小さい事にこだわって、 グダグダ言ってる奴が…」
「何か?、ターニャが処女 じゃなかったのが、そん なに嫌なんか?」

「ちょっと入れただけじゃ んかよ…」

ターニャ 「ウザい、…」

ケン 「なぁ、水に流そうぜ ターニャ」

ターニャ 「気安く呼び捨て にしないで」

ケン 「…ちゃんと、詫びも 考えてるよ」

「親父が1000万、慰謝料準 備し…」

タクマ 「安くねーか?」

ケン 「…」

タクマ 「翔太に鼻、折られ た後も、ターニャに近付 いたろ?、何でだ?」

ケン 「…やっぱ、身内だし さ、仲良くしなくちゃっ て…」

アミ 「それが嫌で、家を出 たターニャのアパートに まで行ったわよね?」

ケン 「あれは、謝りに…」

アミ 「フザケないで!」

ケン 「……よって、たかっ て、俺を虐めようっての か?」

アミ 「アンタねぇ!」

翔太 「止め止め…」

「時間のムダだよ、アミさ ん」

ケン 「なぁ、ターニャ」

「1000万で手を…」

翔太 「なぁ、ターニャの両 親はどうすんだ?」

「お前と顔会わす度に不愉 快になるんだぜ?」

「公になる前に、きっと話 しはあったんだろう?」

「自分達が困る事態になっ てから、解決しようって 事だろ?」

「お前の親だ…わかるよ」

「きっと、お前と同じ…」
「自己中な人なんだろ?」

ケン 「喧嘩、売ってんのか ?!」

ターニャ 「謝罪も、お金い らないわ」

「もう、結論出てるでしょ ?」

翔太 「人の痛みわからない 奴はね」

「自分の痛みもわかって貰 えないんだよ」

ターニャ 「言ったわよね? 、二度と顔見せるなって」
ケン 「1000万だぞ!」

翔太 「そんぐらい、キャッ シュで俺持ってるよ」

「けして、大金じゃないよ な」

ケン 「…」

ターニャ 「消えて…」


ケン 「じゃぁ、親父に言っ て、もっと…」

ターニャ 「消えろって言っ てんの!」

「聞こえないの!」

ターニャが、怒鳴ったんだ
ケン 「ま、待ってょ」
「親父に電話して…」

ターニャ 「外で電話しなょ …」

ケン 「…」

アミ 「あっちよ、出口…」

ケン 「親父に、なんとかし ろって、言われてんだ、 俺…」

アミ 「タクマ…」

タクマ 「外、行こうか?」

ケン 「ま、待ってょ…待っ て…」

タクマさんが、ケンを引きづり出して行ったんだ

………

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