《MUMEI》
ノルフェス
スレシルは狙われる。

スレシルという存在を知っている人間から…というのも無くはないが、それ以上に、フェルから。

いや、正しくはフェルになり損なった連中。通称ノルフェスから。


スレシルの持つ力は、フェルからちょっと吸収しただけで、弱いノルフェスの足許にすら及ばない。

ではなぜ狙われるのか。

一番の要因は、ノルフェスの知識不足だ。力をもったフェルから発生するスレシルの力を取り込む事で偉大な力を得られる。という迷信を信じているノルフェスが数多くいる。

迷信というだけあって、残念ながら取り込んだところで何も変わらない。むしろ自分と違う波長の力を取り込むことで力が弱まることだってある事に気付かぬままスレシルをつけねらう。

そして、もう一つの要因。

ノルフェスの中の富裕層。ごくわずかだが、力を持っていながらも、性格や過去に難ありとしてフェルにはなれなかったノルフェス達が、叶わない夢にすがり、こぞってスレシルをペットにしたがる。

そしてそんな奴らは、自らの力で捕まえるようなことはほとんどなく、スレシル狩りを生業にするノルフェスに高額でスレシルの捕獲を依頼する。

そんな理由で、スレシルは地球から姿を消している。

フェル世界に連れて行かれたスレシルのその後はほとんどが不明だ。


数多くのスレシル狩りが世の中に存在し、その中でもトップで要注意と言われるのが、水色の髪をしたジェイオルという探(サーチ)型のノルフェスだ。

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