《MUMEI》

忘れもしない。人間にはあり得ないその色素を持った少し薄目の水色の髪の毛。

適合魔法を完全習得するほんの少し前に、やつは現れた。


それまでにも少なくない数のノルフェスに狙われたが、ジェイオルはどのノルフェスと比べても、レベルが格段に高かった。


山男と明智の兄、善彦はそのとき、とてもじゃないが今度こそダメだ。と腹をくくった。





そして


その覚悟のお陰で、フェルにもノルフェスにも使えない、スレシル特有と言われ、また、ほとんどのスレシルと呼ばれる人間達は到達することのない、ある大魔法の発動に成功した。





しかし、今は、その唯一頼りの魔法が、エネルギー不足という己の不注意のせいで、まったく使えない。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫