《MUMEI》 はたまた自身の眼の細さを指摘されたからなのか ソレは九重には分かりかねるのだが だがどうしても言わずには居られなかった 「前言撤回していただこう!我の眼は」 此処でわざわざ言葉を区切ると くさは九重へと顔を間近によせ、そして その指摘された糸の様に細い眼を大きく見開いて見せる 「こんなにも大きいぞ!」 「主張はそっちか……」 言うべきはそちらではないようにも九重は思いはしたが ソコは話が長くなりそうだと敢えて聞く事はせず 九重は困惑した様な表情で鈴の方を見やった だが草を抱き抱え、楽しそうに笑う彼女へ 九重は何を言う事も出来ず 結局は、くさを自宅にて飼う羽目になってしまっていた…… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |