《MUMEI》
待ち合わせ
「ちょっと何してたのよ!!遅いじゃない!!」

「そーだよ!!もーオレなんか30分も待ってたんだからな!!」

「それはあんたが時間より早く来すぎてるからでしょ」

今宵は2人の姿を見つけた瞬間、歩雪の手から逃れるように手を引っ込めた。

「ごめんね〜!!ちょっと寝坊しちゃって!!」

たははっと笑いながら、今宵は歩雪の視線を感じていた。

さっきは思わず手を引っ込めちゃったけど・・・・・・。

変に思われてないよね?

「寝坊した上に2回もドジふんでたけどね」

「ちょ、歩雪くん!?」

「ま、雪村のドジなんかいつものことだから許してあげるわ」

「しょうがないよな〜!!今宵ちゃんだし!!」

「何でそこで納得するの!?」

よかった、歩雪くん普通で。

怒らせてたら悪いし。

今宵は紘達と笑いあっている歩雪を見て、胸を撫で下ろした。

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