《MUMEI》 踊りかかる二体のガルムを見据え、瀧は瞬く間に焔の刃をいくつも練り上げ、放つ。 「終わりだぜ。」 瀧が呟き、ガルム達に刃が到達する直前、その姿は霧散した。 それは召喚されたSCが戻る際の現象。 瀧の背筋を冷たいものが走る。 ―あいつが近くにいる! 瞬時に視線を周囲に巡らせるが姿は見えない。 ―どこだ!? 全身の神経を張り詰めさせ、気配を探る。 ―ドゴオォッ!!! すると不意に天井を突き破り、一体のSCが瀧を急襲した。 前へ |次へ |
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