《MUMEI》
プロローグ
人間の死亡率は100%だという。


つまり、いつかはみんな死んでしまう。


その順番が違うだけ。


自分の番がいつかは、わからない。


誰も知らない。


別れはいつも突然やってくる。




もし、大切な人が死んでしまったら?


大切な人を残して、自分が死んでしまったら?



きっと後悔する。


伝えそびれた「声」に打ちのめされる。



だから、後悔しないように。


「声」を伝えてほしい。


その「声」は、いつ届かなくなるかわからないから。





大切な人へ。



私は幸せでした。

次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫