《MUMEI》

「ふんっ…。水羊羹の礼だ」

むくれながら言うものだから、思わず笑ってしまう。

すると突然、

びじゃっ!

…顔に水が飛んできた。

「ははっ。ノドが渇いていたんだろう?」

「〜〜〜やったわね! ミオっ!」

湖はそんなに深くない。

せいぜい膝小僧まで。

わたしは湖に入り、ミオと水をかけあった。

ミオは…とてもキレイに笑っていた。

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