《MUMEI》 交流会・サプライズ4「よし。今度こそ、この俺が直々に、手取り足取り腰取り教えてやろう。 有り難く思え」 「いや、いい」 手付き妖しいし 大体さっきから会長が言う今度こその意味がわけわかんねーし 「賢明な判断だよ、誠。教わるなら華麗なステップと優雅なワルツが学園一似合う、僕からだよね」 いやー、朗先輩の言い分はすっごくわかるけど 「…結構です」 だってさ、俺、今男なんだよね この二人、一緒に踊りながら教えるつもりみてーだし 俺が女役って、変、だよな? 「そうですね。晴香、会長との後に踊って差し上げたら?」 「な、何で私が!」 「じゃあ、私が…」 「し、仕方ないわね!踊ってあげても、い、いいわよ!」 「いや、そこまで無理しなくても」 別に見てるだけでもいいし 「う、うるさいわね!とにかく大人しく待ってなさい!」 「はぁ」 「フフフ、競争率高そうだけど、頑張ってね、晴香」 楽しそうだな、雫先輩 何の競争率かはよくわかんねーけど <さぁ、それでは皆様。楽しいワルツを> 雫先輩の宣言で、ワルツが始まった 前へ |次へ |
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