《MUMEI》
クラス委員
すると後ろの席の野々垣が話かけてきた。

「西村くん、野々垣 香奈です。
よろしくね♪
香奈って呼んでね。
優斗って呼んでいいかなぁ??」

俺は「あぁうん。よろしく♪」と答えた。

翔が話に入ってきて「俺のことは翔って呼んでくれ♪♪」と香奈に言った。

香奈は「うん。分かった。翔、これからよろしくね♪」と言った。

翔はがらにもなく

少し頬を染めて「おう♪」と言った。

そうこうしているうちに他のみんなはクラス委員を決めていた。

担任が「推薦でも、立候補でもいいから誰かなってくれ。」と言った。

俺は[適当な担任だなっ]と思った。

香奈が「優斗推薦してあげよっか?」と笑い混じりに言った。

俺も「え〜俺より香奈の方が適役だと思うぜ。」と笑い混じりに答えた。

俺は心の中で[香奈とは仲良くやっていけそうだ]と思った。

ザワザワしていた教室が一瞬シーンとした。

見ると折田が手をあげていた。

担任が「え〜・・・・と。折田立候補か?」と聞いた。

折田は、「いえ。推薦です。」と言って江上の名をあげた。

そして「江上さんは、中学校の頃からしっかりしてるので
適任だと思います。」と続けた。

担任が「江上クラス委員やってくれるか?」と尋ねた。

すると江上は、チラッと香奈の方を見たような気がした。

そして「はい。」と頷いた。

俺は香奈に「さっき江上香奈のこと見なかった?」と聞いた。

香奈は「えっ気のせいじゃない?」と言った。

ちょっと香奈の顔が曇ったような気がしたが、

深く追求しないことにした。

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