《MUMEI》
パワーゲージ
明智は、ジェイオルから与えられる情報に疑問を強める。

力を持っていれば、相手の力が読めるようになるのか?でも、まだまだ力を得たばかりだからかさっぱり、見える。って意味が分からない。
実際ジェイオルがなんだか強そうだってのは伝わってきても、なんで。っていう根拠がない。山男が、さっきまで使えていた魔法を使えなくなっている理由もさっぱり。。

考えを巡らせる明智を見てジェイオルが鼻で笑いながら右手を明智に向けてきた。

「お前に良い物をやるよ。パワーゲージって言ってな、本当は有償なんだが、今回は出血大サービスだ。安心しろ、おそらくそこで固まってるリキも持ってるインプット魔法だ。」

「は?え!?」

言うが早いか、向けられた右手から明智に向かって何かが飛んでくる。色は特に無く、ほわほわとした蜃気楼のようで、しかししっかりと存在感を放って、有無を言わさぬスピードで明智との距離を縮める。

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