《MUMEI》 …昔、祖母から聞いた話を思い出した。 その昔、農作物が天気が悪かったせいで、不作の年があった。 困った村人達は神社の神主の娘の一人を、山の神の遣いとした。 彼女は山に入り、山の神に不作のことを告げ、何とかしてもらうように申し出た。 山の神は一人で山に来て、自分に意見を言ってきた彼女を気に入り、妻にする代わりに、その申し出を受けた。 すると天気は回復し、農作物はたくさん取れるようになった。 その後、彼女は山を下りてきた。 その腕に、一人の赤ん坊を抱いて―。 「………」 「……………」 「もしかして…ご先祖様?」 わたしはかっくんと首を横に捻った。 「…恐らくな」 主も同じようにかっくんと首を縦に振った。 あっ…血の繋がりを感じる。 「えっ…」←コムラ 「…えっ?」←ミトリ 「あはは。とんだどんでん返しだね」←キムロ ―ええええええっ!? ↑ わたし、主、キムロ以外全員。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |