《MUMEI》
a monster
ガシッ!!



「でかした古賀ッ!!」



戻り際、


珍しく喜びを表した千葉が古賀の肩を掴む。



「はは…あざっす♪」



「まーまーだな。」
※未來。



「素直になりましょ〜よ!!」












……………













観客席。



ザワ…


「やるな久志…」


ザワ…


「まぁあれくらいやってくるでしょ。」


ザワ…


「つっても観客を味方につけたのも事実。」


ザワ…


「波に乗れるか?」


ザワ…













……………














コート。


たやすくシュートを決めた古賀を、


聖龍の選手たちは見ていた。



「何もんだ?」



「…さあな。」



ヒュッ…



奥本からボールが渡る。



『ばーか』



口パクでそう言う桜井。



「ぐっ…」
※奥本。



先までとは違い聖龍はゆっくりと中央ラインへと向かう。



「見たことない奴だけど…」



「タメかな?」



「知らね〜よ。」



「ちょ選手名簿見てぇな。」



「前半終わったらな。」



ニヤニヤ…



「何だお前…気持ち悪ぃ…」



「いや…
ちょっと燃えて来た。」



「はぁ?」



「早くしろッ!!!」



聖龍ベンチからキレ気味の声が聞こえる。



「やべ…」



「っし。行くか!!」



「ピッ!!」



ボールは聖龍。

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