《MUMEI》
※つれない誠5
八坂 楓視点


「…たく、冗談なのに、切るなよ」


確かに俺は鬼畜だけど


それは恋人の誠治限定で


一応、一生徒で


しかも、女の誠を巻き込む程じゃねーぞ


「楓? どうしたの?…って、それ、僕の携帯!」

「あ? いつも言ってんだろ? お前の物は俺の物だって」

「相変わらず、〇ャイアンだね」

「男前な、〇ャイアンだろ?」


誠治が言う〇ャイアンは、庶民が大好きなアニメの


俺様キャラらしい


鳳凰寺の家系は、基本庶民系大好きだからな


「それは、まぁ…

楓、音痴じゃないし。

…かっこいい、し」

「何だ? 抱いて欲しいのか?」

「…今日は、ダメ」

「知ってる」


誠は俺と誠治が毎晩ヤッてるって、思ってるみたいだが


さすがに、お互いそこまで体力(精力)は無い


誠治は理事長として


俺は、高等部校長として


誠の想像以上には、仕事がある


今年から、厄介な更生プロジェクトとやらも始動してるし


「とっとと片付けて、今日は休むぞ」

「うん。あ、電話、誰から?」

「誠。振られた」

「な、何それ!?」

「仕事終わらせたら、教えてやる」

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