《MUMEI》

キュキュッ!!



ヒュッ…



鈴木から桜井にボールが渡る。


ディフェンスの海南は自然とボールの方へと視線が移る。


そこで、



(…そういうことかい。)



ようやく千葉は桜井・二ノ宮の真意を知る。



ヒュッ…!!



ボールは桜井から二ノ宮へ。



「チェックだ!!前出ろッ!!」



叫ぶ千葉。



二ノ宮と対面する位置にいる2人 (2・3枚目)も、


この時点で聖龍のプレーに気付く。



(行け和也…)













……………













次のプレー。


二ノ宮は聖龍応援陣を爆発させる。


が、


他校の選手たちは対照的に言葉を失う。


何故なら、













……………













すっ…



「なっ…」



(モーション入った!?


早すぎだろ!?


それじゃ…)













……………













『全国』



という世界と自分たちの距離の遠さを、



目の当たりにするからである。















……………













ヒュッ…



(えっ…)



バスッ…



ギシッ…



トンッ…



コロコロ…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫