《MUMEI》

キーパーが1歩も反応できないまま、


ボールはネットに勢い良く飛び込んだ。


固定されているゴールがその位置を保つのが辛そうに見えた。


そして観客席は、














……………













ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!



「すげぇぇぇぇぇッ!!!!!!!」



ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!



「いいぞ二ノ宮ぁぁぁッ!!!」



ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!



「最初っからやれバカやろぉッ!!」



ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!












……………













爆発。



9対5。



前半17分53秒。


タイムアウト明けのワンプレー。


聖龍は最高の形で再スタートを決める。













……………













観客席。


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「驚いたな…」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「あぁ…
『ただのステップシュート』で決めやがった。」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「まぁ単純すぎるプレーは意表と言えば意表だからね。」



ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「にしても…
海南相手にそんなプレーで勝負を挑むなんて信じられない心臓してんな。」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「自信があったんでしょ。」



ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「あれだけのもん持ってりゃ当然か…」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「やべぇ…
勝負して〜んだけど…」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「恭介でも今のはどうかな。」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「…勝敗が見えないから勝負してえんだよ。」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!

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