《MUMEI》
暴走、心配、修理費が・・
バタン!!
「ロナイ!!主人は何処だ!?」
ドアを破壊しかねない勢いで開き、寝ているロナイをたたき起こす式夜。
式夜の行動を呆然と見ている狩月。
「だ〜・・俺は眠いんだよ!!静かに寝かせろ!!」
眠たそうな目をしたまま式夜を見るロナイ。
「そんなことはどうでもいい!主人が病室にも、自室にも居ないんだ、重傷なのに・・私なんかよりずっと重傷なんだぞ!何処に居るのか把握するのも医者の仕事だろうが!!」
ロナイの肩をガクガク揺らしながら問い詰める。
「あ〜〜〜〜〜・・・・」
ガクガク、ガクガク。
「奇声を発す暇があるなら答えろ!!」
ガクガク、ガクガク。
「やめ・・・オィ・・」
「はやく答えろ!彩にもしものことがあったら・・」
ガクガク、ガクガク・・
(・・・・・ヒドイなぁ・・ご愁傷様です、ロナイさん。)
式夜の凶行を止めることも出来なので、心の中で手を合わせておく。彩詩がすぐ来る事も祈りながら・・
「寝るな!!答えろ!!」
意識を失ったロナイ。それにも気が付いていない様子の式夜。
「騒がしいと思ったら・・式夜、何事だ?」
バンプが開けっ放しのドアを閉めながら部屋に入ってくる。
「バンプ!!彩が何処に居るか知らない!?」
ロナイをぱっと放して、バンプに詰め寄る式夜。意識を失ってるロナイはそのまま床に倒れた。
(あれ、式夜ってバンプさんの事・・バンプ副団長とか、呼んでなかったっけ?)
そんなどうでも良い事を考える余裕がある狩月。
「落ち着け、彩がフラフラしてるのはいつもの事だろ。今は確か・・第2棟の病室に行ってるはずだ。」
ロナイを横目に見ながら、式夜に説明していくバンプ。
「2棟の何号室!?」
「あ〜・・リース・アーキルスの病室。何号室かは忘れた。」
バンプの言葉を聞いていた式夜の顔が強張る。
「リース・アーキルス?」
「あぁ、彩の友人の妹だそうだ。」
バンプは式夜の反応に戸惑うように続ける。
「そうですか・・第2棟ですね。ありがとうございます。」
ドアを蹴り飛ばし、疾走していく式夜。
「・・・はぁ、またドアが・・」
開くはずの無い方向に無理やり開けられたドアを見て悲しそうにため息をつくバンプ。
「・・・・ロナイさん大丈夫ですか?」
床に倒れたままのロナイを見ながらバンプに声をかける狩月。ロナイを見た後、バンプは視線を狩月に戻すと、苦笑した。
「あ〜・・狩月、動ける?」
「多分、大丈夫です。」
左腕以外、特に痛みは無い。ロナイも歩き回って大丈夫と言っていたし、大丈夫だろうと、立ち上がる。

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