《MUMEI》

観客席。


ザワザワ…


「やっぱシューターは二ノ宮か。」


ザワザワ…


「だろうな。
さっきのステップシュート見りゃ疑う余地もない。」


ザワザワ…


「ヤマより速かったんじゃない?」


ザワザワ…


「はぁ?
俺より速い球放れる奴なんていねーよ。」


ザワザワ…


「どうかな。」


ザワザワ…


「ま…俺は基本ステップは練習以外では打たないからな。


実戦で使えるあいつの心臓は認めてやるよ。


後は個人技が気になるとこだけど…」


ザワザワ…


「個人技は二ノ宮の方がヤマより上と見た。」


ザワザワ…


「おま…
そんなに俺を格下にしたいわけ?」


ザワザワ…


「いや…


ヤマの個人技も凄いけど1人で攻めるようなプレーを続けはしないじゃん。


気ぃ遣いやろ〜だから。」


ザワザワ…


「…うるせ。」


ザワザワ…


「結局クロさんはヤマトさんと二ノ宮はどっちが上手いと思ってんすか?」


ザワザワ…


「さぁ?」


ザワザワ…


「さぁって…」


ザワザワ…


「ヤマの個人技の本気なんて見たことないし。」


ザワザワ…


「えぇッ!?」


ザワザワ…


「んなことね〜だろ!!」


ザワザワ…


「ないない。


そりゃヤマは本気のつもりかもしんないけどさ、


限界を見せたことはないじゃん。」


ザワザワ…


「い…いったい何者なんすかヤマトさんて…」


ザワザワ…


「…ただのスーパーエースだよ。」


ザワザワ…


「うぜぇ…」


ザワザワ…

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