《MUMEI》

ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「なんっ…て野郎だ…」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「まだ前半なのに1人で7点も取ってるよ…」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「最初の固さがなけりゃな…」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「それはお互い様だよ。
聖龍のエースだって本気じゃなかったみたいだし。」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「…末恐ろしい高校生がいたもんだな。」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「全く…」


ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!














……………













両チーム。


攻撃の勢いが止まらなくなり始めた。


この場面勢いの失速した方が後半の試合展開が苦しくなるものだが、


両チームともそれはなく、



「ビーッ!!!!!」



前半終了まで、


激しい打ち合いが続いた。


前半終了時のスコアは18対16。


やはり前半終盤のカウンターが大きく、


序盤4まで広げられたリードを2まで持っていけたのは海南としては予想以上の展開であった。


聖龍は二ノ宮を始めとした各選手たちが得点を決め、


対照的に海南は千葉の活躍が光った。


前半、


10得点という数字を叩きだした千葉の存在は光り、


三回戦同様観客たちを魅了していた。


試合はハーフタイムに入り、


コートでは女子の準決勝第二試合の選手たちがアップを行う。


聖龍・海南の両校は体を休めながらのミーティングだが、


10分後に始まる後半戦を前に気持ちが冷めることはなかった。

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