《MUMEI》

見かねた様にジェイオルが声をかけてくる。

「その数値、大方の人間は1も持ってはいない。
それが、フェルとの異常同調で力を吸収し持つようになって、1500を超えた辺りで、スレシルっていう力の結晶を身体のどこかに発生させる。
そこにいるリキだって、当時一番力を蓄えていた時点で1700弱。
相方のヨシはもう少し多くて1800ちょっとだった。

俺が今まで見てきたスレシルも、一番数値が高かったのでも2500位だったのに、今日お前に会ったことで倍の記録更新をしたよ。」

「ゲージが3分の2しかないと言っても、それでも今の時点で3000近くは力を持っているんじゃないか。」

山男も呆然としながら呟く。

「これって凄い事なのか?」

どうやら明智がどの程度の力を持っているのかあらかじめ知っていた風なジェイオルは、凄い物を見せつけるかの様に山男に話しかけている。


明智はまじまじと左腕に現れた黄色いプレートを見つめた。

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