《MUMEI》
悲しみはいつも手遅れなんだ
そもそもの発端は、栢達2匹と1人が一緒にいるところを父に見られたことだった。
狩りに行く途中に、通りすがったのだ。

「お前たち!!」

父は叫んだ。

人はすごくおびえたみたいだった。
なんせ、今の紀羅程の大きさだ。それに人にもわかる言葉で叫んだのだから。
栢達もその時は大層驚いた。

「何をやっている!!」

「と・・・父さ「春人!!!!!」」

それとほぼ同時だ。

体格のいい男性がこちらに銃を向けていた。

「春人、今助ける!」

そして、男は銃を構えた。

バン!

「え・・・」

「だんちょ・・・」



バタン



倒れたのは、男だった。

父は、男の喉元に喰らいついていた。

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