《MUMEI》

「俺、てっきり七生のことを学生の人が気に入っていたとばかり思っていたんだけど、あの人達に玩具にされてたんだね……俺が弱れば七生がわかりやすく反応するし。」

二郎ってば、あんなガキに俺が揺れる筈無いのに。


「てか、なんか、疲れたなあ……。」

全然、結婚式じゃないし。


「そうかも、学生の頃の片思いの気持ちになった。こんな頑張ってたんだな、俺達って。」

感情的になってお互いに疲れてしまった。


「俺は結構、変わってないつもり。」

これは自慢です。


「よくわかります。」


「二郎は綺麗で、尚且つ可愛いままだよな。
もしかしたら、前より魅力的かもしれない。しかもしっかりしてるくせにたまにボケて、エロいし……むぐっ」

好きが止まらないので、手で塞がれる。


「エロは関係無いだろ。」

エロが大事なのに。

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