《MUMEI》

県営武道館。


ロビー。



「…そろそろ行くぞ。」



「はいッ!!!!!!!」



ギィッ…



海南高校・聖龍高校の両校が再び体育館に足を踏み入れる。















……………













ワーワーッ!!!!!!!!!



「来たぞ!!千葉たちだ!!」



ワーワーッ!!!!!!!!!



「負けんなよ千葉ぁッ!!」



ワーワーッ!!!!!!!!!



「絶対勝てるぞぉッ!!!!!」



ワーワーッ!!!!!!!!!



「桜井見してやれ〜ッ!!!!!」



ワーワーッ!!!!!!!!!



「今年も優勝しろ〜ッ!!!!!」



ワーワーッ!!!!!!!!!













……………













「うわっ…」



(試合に集中してて気付かなかったけどすげぇ盛り上がりようだな…)



改めて舞台の大きさに気付く古賀。



(俺…


今こんな沢山の人の前で試合してんのか…


やべぇ…


負けらんねぇ…)



「ふぅ…」



「大丈夫すか千葉さん…?」



「あ〜。大分休んだからな。」



やる気のないだれた様子の声だった。



(もう少しだ…)



疲労している様子はまだ伺えたが、



(30分後には…)



その言葉からは不思議と頼もしさが感じられた。



(聖龍の時代は終わってるぜ…)













……………












観客席。



ワーワーッ!!!!!!!!!



「あいつ…」



ワーワーッ!!!!!!!!!



「なんでだろうね…」



ワーワーッ!!!!!!!!!



「こっからは背中しか見えね〜のに…」



ワーワーッ!!!!!!!!!



「…随分頼もしく見えんな。」



ワーワーッ!!!!!!!!!













……………













「ビーッ!!!」













……………













ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!













……………














(もうすぐです…


見ていてください…


恭介さん…)

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