《MUMEI》
GW初日8
神澤 薫視点


誠と一緒に、掃除するはずだったのに


置いて、かれた


何で


サイズ、無いんだ


「だから、もっと、デザインと色を」

「あの会社の作業着が、一番機能性に優れてるんです」


ナルシーが言う、のも


寮管が言う、のも


「どうでもいい。…サイズ」


それより、俺が着れる作業着が無かったのが大問題、だから


おかげで


誠と、寮長の二人を


よりによって、ペアで、作業に行かせてしまった


「「どうでもよくない」です」

「君が規格外なのが、悪いんだろ?」

「185まである作業着だって、珍しいんですよ」

「だって」


俺、今


192


まだ、伸びる、し


「それより、神澤君には、寮の入口の窓拭きをお願いしたはずですが」

「サイズ、用意しなきゃ、嫌」

「…高橋君に、『頑張れ』って言われてましたよね」

「…」

「ピカピカにしたら、誠喜ぶだろうね」

「やらないなんて、言って、ない」


やるけど


来年の為に、作業着、用意…


「あ」


来年、誠


『男子寮』の掃除


多分、できない

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