《MUMEI》 GW初日9八坂 椿視点 「来年までに、サイズ特注で頼めばいいんじゃねーか? 費用は自己負担にすればいいし」 ついでに俺の作業着も頼もう そう思って、神澤をフォローしてやったのに あのヤローは 「やっぱり、いい」 あっさり引き下がりやがった おかしいだろ 高橋誠の性格からいって 来年も、掃除には参加するに決まってるのに どう見ても、誠にベタ惚れで 何かというと、誠に ムカつく位、ベタベタしてる神澤が こんなにあっさりしてるなんて ナルシーも、用務主任も 呆然としてるし 「…ねぇ、バ会長」 「何だナルシー」 「「…」」 相変わらずお互い呼び方を直すつもりはねーし 相変わらず、お互い呼び方が気に入らねーから 相変わらず、無言で睨み合う 俺はバカじゃねーし! そして お互い、ムカつく程同じタイミングでため息をついて 会話を再開させるのが、いつものパターンだが 「神澤君は、よく、わかりませんね」 今回は、ため息の前に、用務主任がそう呟いたから 「そうだな」 「そうだね」 俺とナルシーは、同じタイミングで頷いた 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |