《MUMEI》

「リキは化(センス)と練(トレイン)か。五分五分で能力を持ってて、この2つで、植物を使いこなすとは、なかなか良い発想してると思うぜ?」

「趣味と実益を兼ねただけだよ。逆にそれ以外は、ちっとも出来なかった。」

「いやいや、種から作り出すってのを一瞬でってのは、なかなかフェルでも出来ねぇよ?」

「自分の力で、何かを生み出せるって意味では、確かに練(トレイン)は面白い能力だと思うよ?発想力次第ではとても恐ろしい力だとも。でも、正確にそれを思い浮かべる事が必要だから。俺は植物くらいしか、生み出せなかった。」

「種を作り出す事で、練(トレイン)に必要な力を最小限にしたってことか。練(トレイン)ってかなり力使うからな。」

「まぁ、そんな所。後は化(センス)で種に成長を促してやれば、種の方が勝手におっきくなってくれるから。」



6大能力?

パワーゲージの出し入れに成功した雅俊は、こっそりと2人の会話を聞いていた。

俺は、主にセンスって言っていたな。そのセンスが成長を促す…センス??


「化(センス)はある意味で無限の使い方があるからな。ヨシは成長って方法で化(センス)は使えないようだったが。」

「生物に大して色んな変化や影響を与えることの出来る能力だから、使い手や組み合わせで何でも出来るんだろう。善彦は動物の脳へ、特に人間みたいに知能の発達している動物に、より大きな影響を与える事が出来たから。俺はどちらかというと植物への影響の方がより強く出たし。」

センスは、生物へ大して変化や影響を与える…兄貴は脳へ…恐ろしい事するな。先生は植物にセンスを使っていた。か…



雅俊は、思案に耽る。せっかくなら、自分にしか出来ない方法で、その「センス」とか言う力を使ってみたい。と。

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