《MUMEI》
GW初日13
「何か、黒崎先生と、…白田先生を怒らせるような事、したらしいです」


俺は知らなくていいからって、具体的な内容は教えてくれなかったけど


あの怒りは半端無かった


「そ、そうか。良かったな!」

「はい」


それから俺達は、十一階の害虫駆除をして、一階に戻ってきた


ん、だけど…


何で、ガラス、交換してんだ?


普通に窓拭きじゃ、無かったのか?


虎之介先輩と二人で、首を傾げていると


「神澤のせいだよ」


呆れた口調で、朗先輩が話しかけてきた


…て


「薫の?」


そういえば、薫は何処に…


「あそこ」


朗先輩が指差した先に


明らかに、いじけてる薫の姿が見えた


本人は、隠れてるつもりみたいだけど


ソファーの影に隠れたつもりでも


バッチリその体は


はみだして、見えてた


「…何してんだよ、薫」

「誠」


…う!


意外と、上目遣い、可愛いな!


普段と立場逆だからなー


「誠?」×3


ハッ!


じゃなくて!


見上げる薫と


様子を見守る朗先輩・虎之介先輩が不思議そうにする中、改めて、薫に話しかけてみる事にした

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