《MUMEI》 「んじゃ、出席とるぞ〜」 まっすーが眠そうにそう言って、生徒の名前を呼び始めた。 「…椎名みつる〜」 その名前を聞くだけで、ドキッとする。 「はい」 凛とした声に、もっとドキドキする。 この席から椎名くんを見るには振り返らなきゃいけないから、 椎名くんの顔を見ることは出来なかったけど。 きっとあの意志の強い眼で、 真直ぐに前を見つめてるんだろうなあ。 「…蓬田要〜」 「はい」 椎名くんに負けないように、 力強く返事をした。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |