《MUMEI》

ボールを奪いに来た小木をレッグスルーでかわし、
ゴール下の瀬田にパスする。



「まかせとけ!!」



瀬田のシュートも難なく入った。



23−6。



「ナイス俺!!」


「はいはい、ナイス瀬田〜」


「なんだよ、もっと感情込めろよ!!」



あー、こういうの久しぶりで楽しすぎる!!



「じゃ、そろそろ本気出しますか」



おれがにやりと笑ってそう言うと、
小木が表情を硬くした。



まだまだ、おれの気が済むまで付き合ってもらうぜ?




「…な?―…小木クン♪」

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