《MUMEI》

「だぁッ!うるさいわね、いきなり耳元で叫ばないでくれる!?」



只今昼休み




「ヤバいよね、軽くヤバいよね!?このクラスで恋愛経験値0なのあたしと山根と三輪だけだよ!!?」




そう言って指さす方向の先には、ガリの山根にデブの三輪。


オタクオーラが立ち込めている腐女子タッグ!







「あら、いいトリオが生まれそうじゃない」

「酷ぇ!」




フフフと微笑みながら毒をはくちよこの小学校のときからの友、

倉木麻衣子。


この西ヶ丘高校でも有名な美人さん。だが男嫌い





「それにしても残念だよな〜、麻衣子こんな可愛いいのに男嫌いなんて………そのせいで何人の男が恋に敗れたことか…」

「男なんて皆ドブにはまって死ねばいいのよ」

「だからそんな清々しいほどの笑顔で毒をはかないでってば!怖ぇよ」



ちよこの額に冷や汗的なものが流れる





「ようするにちよこはモテたいわけ〜?」



ゆっくり甘えたな口調が聞こえてきた



「い、いやそうゆうんじゃねーんだよ千鶴さん」

「んじゃあどうゆうのぉ?」





クリクリ瞳に長いまつげ、触りたくなるふわふわ黒髪。名前は


安西千鶴。


とても可愛いく、男が途絶えた時期がない。
なかなか現実的思考の持ち主






「モ、モテたいとか大それたことは求めねーけど、その…恋したいなぁ―………なんて?」

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