《MUMEI》

ふと、下を見るとベッドに横たわる自分が見えた。


寝ているみたいだ。


その周りには両親や弟たちの姿が見える。


ドラマでよく見るような機械がある。


機械は、最期の音を告げ、


白衣を着た医師が時計見た。



「午前1時31分。ご臨終です。」



泣き崩れる両親。


「なんで・・・。透子!透子!」



胸が締め付けられた。


下に降りていき、母親を抱き締め、


涙混じりの届かない声を発する。


(ごめんね。先に逝って、ごめんね。)


(今までありがとう。)


さよなら。

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