《MUMEI》 + ざわめくクラスを見渡す。 そして美咲はひとつのアイディアが浮かんだ…… 「(このままアイツを俺の近くに置いときゃ鬱陶しい女も寄り付いてこねーし番犬がわりになるな)」 一瞬ニヤリと細く笑み学ランのポケットからペロキャンをとりだし口に含んだ。 「………いいもん捕まえた♪」 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・ その頃ちよこは…… 「まいどあり〜」 学校から出て素直に団子を買っていた。 「クソッ、初めての道だったから3回も迷った……つか密かすぎだろ、店ならもっと目立てよ!!」 そうブツクサ文句を言うちよこ 確かに築数十年は経っているだろう寺戸屋は古風なおもむきで正直地味で目立たない…。店内にはくしゃっと笑う小さなおじいちゃんだけだった。 雰囲気も話し方も凄く温厚でちよこのイライラは少し落ち着いたが、やはり学校に戻るにつれまたイライラが募ってくる。 「あ〜ぁ、なんでもするとか簡単に言わなきゃよかったな〜……こんな惨めな姿アイツら(子分)に見られたら幻滅されんだろうなぁ」 殺して―、など恐ろし言葉を呟きながら重たい足取りで歩いていく ――ちなみにこの時授業中…… + 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |