《MUMEI》 + 「んで?あたしをここに連れてきたわけは??」 「あー、頼みたいことがあってね―」 もっさもっさと昼買ってきてもらった団子を美味しそうに口に含む。 「頼みたい……こと?」 追求してみたのはいいが、物凄く嫌な予感がする。 そして美咲は可愛くニコッと笑顔をみせながら 「今日の夜8時まで女中として働いてほしんだ」 「…………………はぁぁぁ!?」 急になに突拍子もないこと抜かしてんだ!ビックリとゆうか唖然とするあたしに神山は言葉を付け足した。 「もちろん金は払う、仕事内容も難しいもんじゃない。ただ掃除や洗濯、客に食事を持ってってもらえればそれでいい。馬鹿でも出来るだろ?」 「ち、ちょっと待て、なにもあたしに頼まなくたって使用人はわんさかいるじゃん」 「それでも人手が足らねーんだよ。今月女中3人が一気に辞めてもう一人が産休に入ったから、合わせて4人の人手不足。それを補うのがお前」 そう言って人差し指をあたしに向けた。一瞬この指へし折ってやろうかと思った 「いや、あたし早く帰ってテトリスしたいんだけd………「確か、なんでもするって言ったよなぁ?」 ちよこはその台詞に押し黙ってしまい、なにも言い返せない…。 「取り引きしたよなぁ?口止めしとくかわりに俺の下僕になるって……。下僕に拒否権は用意されてないですよ―?」 重圧感のある空気、真っ直ぐ見れないので目を反らし、舌打ちしながらわかったと嫌々ながら承諾した。 それからの流れは早かった。美咲は電話の内線をつかい、何かを指示した。 5分後20代後半ぐらいの人が部屋に入って来るなり、手に持っていた服を渡されこれに着替えるようにと言われた。 + 前へ |次へ |
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