《MUMEI》

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あっさりとしたように言われてまた顔が熱くなる






「……………まさか熱?」




ちよこの額を触ろうと手のひらをかざした瞬間……








「うがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」




羞恥の限界パロメーターを超えたちよこは、叫びながら美咲の腕を組みかえて勢いよく背負い投げをかました。







「あ、ああたしに触るなぁ!お、お前のファンの女にでもベッタベッタ触ってろ!!」





赤面しながら声をはるちよこ


すると背負い投げをされ吹っ飛ばされた美咲がドス黒いオーラを放ちながらむくりと起き上がった。







「…………いい度胸だな、優しい優しい美咲さんが心配してやったのにそれを仇で返すたぁ………」




いつもより数段低い声、どう考えても怒気を放っている。




つまりヤバイ、かなりヤバイ







「あ、あの…」
「こんど」





ビクッと肩が揺れる








「偉そうな口叩いて投げ飛ばすようなことしやがったら…………………」





ゴゴゴゴゴと効果音がつきそうな雰囲気にちよこは冷や汗を垂らす











「………声が枯れて出なくなるまで犯す」
「すんませんしたァァァァァァァァァァ」



すかさず土下座した。






「(マジだった!マジな目だった!)」








いつも眠たそうな面からあんな見たことも無いような素晴らしい美咲の100%スマイルに恐怖を抱いたちよこだった…………。










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