《MUMEI》

+




「とりあえずあり得ないんで!気持ち悪いんで!危ない発言はやめて下さい!!」

「はいはい、わかったから」

「そ、そんじゃ!」





ダダダッと走っていくちよこを見ながら


「…フフ、あり得ない、か……可愛らしいわね〜」





クスクス笑いながら恋芽は玄関に向かった……。







ダダダダダ!
まだ走っているちよこは


「あり得ないあり得ないあり得ない、キモイキモイキメェェェェ!!」





と、呪文みたいに連呼していた。





「どう考えてもあり得ないだろ!付き合う!?ムリムリムリムr……………あべしッ」




廊下を曲がろうとしたら本人が登場してきたので、驚きすぎて目の前の壁に激突した





「いてぇッッ!!!」

「馬鹿じゃないの」

「馬鹿じゃね――ッ!………っつか和服?プスス」

「あ―どうしよ、殴りて―。遊んでないで働けよ、減給すんぞ」

「遊んでねーよ!これは………」







《ちよこちゃんと美咲ちゃんて付き合ってるの?》



…………………ん??


ちよこちゃんと…………美咲ちゃん?


美咲……………ちゃんんん!!?






「あのさ」

「何」



座っているちよこは見上げたまま立っている美咲は見下げたまま会話をする…。






「恋芽さんって知ってる?」

「………………………知ってるけど」




あぁ、やっぱり。





「美咲ちゃんて言われてたけどもしかして深い仲?」

「…………………………」




ケヘヘッとからかうような笑いをする





「あんだけ可愛いんだからもしかして好きなんじゃ………「関係ないよね」

「あ?」


「アンタに関係ないよね、簡単な推測ではしっこからいい加減なことベラベラ言うなよ」

「神、山…?」

「何でも言っていいとでも思ってんの?」




ネェ、美咲チャン





「アンタってそうゆう無神経なとこウザいよね」




アタシ好キナ人ガ出来タンダ―♪





「俺の何がわかるんだよ。何を見てそう言ってんだよッ」




名前ワネ?……―――――





「好きじゃねーよ!好きになんかッ…「わかったから!!!」





+

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫