《MUMEI》

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その後、あたしはハゲるんじゃないかと思うほどひたすら仕事した



…………あ、ハゲてる

ウッソ――――☆





まぁ、こんくらい頭が可笑しくなるくらい働いた。




そしたら気が紛れて楽になる。



あっちこっち走り………歩きまわったので足がイタイ


痩せるかな?






そんでやっと20時になったので、仕事は終了となった。




「お疲れ様ですトメさん!」

「はい、お疲れ様。よく働いてくれました。今日のお給料は菜月様にもらって下さいまし」




頭に【?】のマークが浮かぶ





「菜月様……?誰??」

「直当主となるお方、美咲坊っちゃんのお兄様です」

「………一人っ子だとばっかり思ってた。それでその人に会うにはどこに行けばいいんですか?」

「向こうの階段を上にあがり一番東側の突き当たりの部屋が菜月様の部屋でございます」

「え、えーっと………わ、わかりました」





わかったと言っても曖昧な感じ。仕事用の和服をトメさんに返して階段に向かう………





一段登るとギシッと音がした


「以外に急だな」





タンタンタンと軽快に上がっていき、部屋を探す




「つか、いきなりいくんだよ?キモくね?しかも給料くれってゆんだよ?厚かましくね??」





いきたくない気持ちが膨れあがってくる




すると開いていた窓からブワッと風がふいてきた。




「寒ッッ!制服だからマジ寒!」




制服=スカートなわけで、足はもろ寒い。ちよこは窓を閉めた。すると後ろから






「今日は冷え込みますねぇ」





凄く落ち着く感じの声が聞こえてきた。ちよこはびっくりしてバッと振り向く


………と、そこには






「あ、すみません驚かせるつもりはなかったんですけど…」






背が高く綺麗な顔立ちの優しいそうな男の人が立っていた。



一瞬で神山美咲の兄だとわかった







「神山、菜月さん……ですか?」

「え、凄い!何でわかったんですか?」

「な、なんとなく」

「凄―い凄―いww」





顔はなんとなく似ててもキャラが全然真逆でなんてゆうか………こう………






可愛い王子!!





みたいな人だった。






「君の名前は?」

「鬼塚、ちよこ……っす」

「あぁ!君がちよこちゃんか!今日働いてくれたんだよね、待って待って今お金払うk……………ごめん部屋に置いてきちゃった。着いて来てくれる?」

「あ、いいですよ全然!」






なんだよこの人!可愛いすぎだろ!

マジ王子様だよ!!






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