《MUMEI》

仕方ない。


将貴は腹を括った。


再びバイクに跨がり、
猛スピードで校門を潜る。


先生の罵声が聞こえたが、
無視して体育館の裏側へバイクを走らせた。


「ここなら大丈夫だろう。」


体育館裏の階段の裏側にバイクを置く。


しかしこの辺りは昨日と同じ場所。


自分の正体がばれない代償に、
チンピラどもに傷を入れられる可能性がある。


とりあえずその場に留めることにして、
頭を捻りながら教室に向かった。

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