《MUMEI》 男の子にこんな事されて、男である僕が感じているなんて…。 「そしたら学園長『あいつは責任感が強いからな』って言ってて、ほら克哉くんって生徒会長だし学園長とも仲が良いのかな…って思ったんだけど…」 疑似的に克哉くんが腰を動かしてきて、繋がってるワケではないけれど、まるで僕の身体が女性にされたような感覚に頭がクラクラする。 「り…理事長のお孫さんだったんだ…学園長はその息子さんだから叔父さん…か」 僕は、こんな事されて悦ぶような人間だったんだろうか…。 克哉君と出会ってから…自分は変になっていく。 「あの…克哉くん…」 「あと僕の事、学校以外では”克哉”でいいですよ」 そう言って微笑む彼を見ながら、俺はとんでもない子と一緒に居るんじゃないか…。 そう思うと背筋にヒヤッと冷たいものが走った。 前へ |次へ |
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