《MUMEI》
初めての話
俺は「香奈良かったら、
俺たちも一緒に回ってもいいか??」っと尋ねた。

香奈は「もちろんいいよね!?」と折田と田中に同意を求めた。

折田と田中は、「いいよ♪」と答えた。

俺と翔は「ありがと♪よろしくな♪」と言った。

  その日の放課後

俺は翔と一緒に

帰っている途中に

「翔さ、香奈に告らないの??」っと聞いた。

翔は少し黙り

そして言った。
「ん゙〜。まだ早いかなぁって思って・・・。」

俺は翔の方をバッと見た。

翔は「らしくないっしょ??」と苦笑した。

翔は今まで、好きだと思ったら、
行動せずにはいられない奴だったのに。

翔は続けた。「情けないけどさ、好きな子を困らせるのって嫌じゃん?」

「そんなこと考えてたら、動けなくて。」と翔は力なく笑った。

俺は「そんなことないと思うぜ。
それだけ香奈のことマジってことだろ?」っと言った。

翔は「サンキュッ」っと言って笑った。

意外かもしれないが

翔が俺に好きな人の話をするのは初めてだった。

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