《MUMEI》

ハーフタイム終了を告げるブザーが鳴り、


両チームは1分程度の短いミーティングを行い、



「ぜってぇ勝つぞッ!!!!!!」



「おぅッ!!!!!!」



再びコートへと足を踏み入れる。














……………













ザワ…



「いいなぁ…」



ザワ…



「どうしたんすか美紀さん?」



ザワ…



「おめ〜らにはわかんね〜よ。」



ザワ…



「クロさん?」



ザワ…



「全国って規模で考えればこの試合もただの地区の準決勝。


だけどさ、


あいつらは間違いなくこれまで生きてきた中で1番輝いてる瞬間を生きてる。


それが終わっちゃった僕たちからすれば今のお前ら、


あいつらが羨ましい。」



ザワ…



「…」



ザワ…



「まぁ…」



ザワ…



「?」



ザワ…



「この先もっと輝く瞬間もあるだろうけどね。」



ザワ…













……………













コート中央には聖龍の選手たち。


後半、


先攻は聖龍からだ。



「言った以上は責任取れよ。」



「わ〜かってる。」



「ピッ!!」



審判の笛が鳴る。













ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!



「行け二ノ宮ぁぁッ!!!!!」



ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!













……………













準決勝。


後半戦。

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