《MUMEI》 大魔導師「霊龍とお見受け致しますが、お間違えないか」 間違いは無かったが、返事をする気分じゃなかった。私は言葉の変わりに酒の杯に指を入れた。中を支配する氷の塊をかちりと鳴らしす。魔導号で呼ばれるのは正直あまり好きではない。だが、見ず知らずの魔法使いに気軽に本名を教えるほどまでに世を儚んでいるわけでもなかった。 |
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