《MUMEI》 「…やってくれるじゃん。」 カウンターからの速攻を決めた海南。 聖龍の選択したプレーが悪手ではなかった分、 そのプレーが及ぼす影響は大きかった。 「…ちょっといい加減余裕かましてる場合でもなくなって来たな。」 ここまで来ると会場も大逆転を期待。 選手たちにも希望が見え始める。 だが、 (早めに叩いとくべきだったかな…) このワンプレーによって、 見え始めた射程距離に、 王者がただただ黙って討ち取られるのを待つ訳もなかった。 「ピッ!!」 審判の笛が鳴る。 前へ |次へ |
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