《MUMEI》

コートに立つ選手たち、


ベンチに座る選手たち、


そして全ての観客。


このプレーを予測した者はいなかった。



(背面から…)



体はセンター方向。


しかし、



(スカイパスだと…)



右手は背面。



(行け未來ッ…!!)















「こういうの大好き。」















バスッ!!















ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!


「ナイッシューッ!!!!!!!」



ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!














24対22。



未來のスカイプレーが聖龍に刺さった。



「はぁ…はぁ…」



「最初っから俺に任してりゃい〜んだよ。」



「ふん…ばーか。」



後半、


10分18秒。


頂点を知らざる者の意地が、


頂点に立つ者たちを追い詰め始めていた。

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