《MUMEI》
放課後の出来事
それから何日かが過ぎ
今日は遠足の2日前だ。
授業も終わり
俺は、1人で帰ろうと
チャリ置き場に歩いて行くところだった。
翔が、バスケ部に入ったので
最近俺は、1人で帰っている。
校舎の裏から
誰かが話す声が聞こえてきた。
どうやら告白しているみたいだ。
俺は、さっさと立ち去ろうとした。
すると
「放してよっ・・・・!!!」っという香奈の声が
聞こえたので
俺は顔をあげた。
見ると
同じクラスの片岡が
香奈の手を持っていた。
香奈は「放してっていってるでしょっ!!!」っと片岡を睨んでいる。
片岡は負けじと「何で俺じゃあ駄目なのか、
納得いく答えが貰えるまで放さない。」っと言っている。
香奈は自力で手を払おうとしていた。
俺は放っておくこともできず、2人に近づいていった。
そして2人の間に入り
片岡を睨みながら
「好きな子を困らせてんじゃねーよ!!」っと言った。
この言葉は紛れもなく
翔の言った言葉からでたものだった。
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