《MUMEI》
寝坊
片岡は、
香奈に「ごめん。」とだけ謝り去っていった。
香奈は、ふぅーっと
大きな息を吐き
「ありがと♪助かったょ。」っと言った。
「あと・・・。」っと言って
少し頬を染めてみせた。
俺がどしたのっと聞く間もなく
「ちょっとカッコよかったよ♪」と言い残し
走って去って行った。
俺は不意に
そんなことを言われたので
ちょっとドキッとしてしまった。
家に帰って
翔に、今日香奈が、
告られてたことを
言うべきかと思いを巡らしたり
不意に香奈にドキッとしたことを
翔に心の中で謝ったりしていて
寝るのが遅くなり
次の日・・・寝坊した。
俺の目が覚めたのは、
昼過ぎ。
俺は慌てて支度をした。
部屋から出て台所に行くと
母親に「あれ!?あんたもう帰って来たの??
どっか調子悪いの??」っと聞かれた。
俺は、曖昧な返事をして家を出た。
俺の母親はもうボケはじめたのだろうか。と少し心配した。
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