《MUMEI》
気になる……
 

「凄い人気だな…」

「あぁ…」
鈴音は女子ほとんどに囲まれて
楽しそうに話していた。

ふと、目があった。

「……先輩…」


「………っ」

鈴音は微笑んでくれた。
何故か俺は目を逸らしてしまった。


「…高人?」

「あ…な、何だ??」

「お前顔赤いぞ?大丈夫か?」

「えっ大丈夫だ!」
裕也に背を向ける。

「まぁ良いや、帰るか」

「そ、そうだな」



家に帰ってから、俺は鈴音の事ばかり考えていた。

「鈴音……」

目があった時に
ふっと微笑んだあの顔...

頭から離れない。


「ああああ、どうしちゃったんだ俺」

とりあえず寝よう…




次の日

「ふぁーぁ……」

「よっ♪
…高人、お前いっつも眠そうだぞ;
ちゃんと寝てるか?」

「ま…まぁな」

結局、昨日は鈴音の事が気になって
あんまり眠れなかった。

「お前がそーだと俺まで元気なくなってくるから
しっかりしてくれよな-」

「ゴメン、裕也

「いや、謝んなくていいケド」


今日の放課後
鈴音に会いに行ってみよっかな…




放課後

「裕也、わりぃ今日寄るトコあるから先帰って」

「おう、分かった」

そういって俺は教室を出た。



「何か最近の高人、上の空だよな
大丈夫かな……
ま、帰ろ」



 

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