《MUMEI》
…可愛い
 

鈴音は、そっと俺を離した。

「……………」

「……………」

沈黙が続く。
気まずい…



「…僕のLove Magicが効いたのかな☆」

「え?」

ら、Love Magic☆……


「思ったんだケド…それ何なの?」

「高人先輩を強く思う気持ち、みたいな?」

「へっ?」

何だよ、それ……


「ねぇ先輩」

「何だ?」

「キスしていい?」

「〜〜っ!?」

「あはは、顔真っ赤」

俺の顔は一瞬にして赤く染まった。
だ…だって……



「…嫌?」

「え…っとい…嫌とかじゃなくって……(汗」


鈴音は俺の顎をくいっと上げて
戸惑う俺にとても丁寧にふわっとキスをした。

「ん…っ」


わ……
何今の…

鈴音の唇は
とても柔らかかった。


「…先輩」

「ファースト…キス」

「……!…」

鈴音は少しだけ驚いた顔をした。

「…先輩のファーストキス、奪っちゃった☆」

「……………………」

「…俺のっ!ファーストキスっ!!」
まさか男にされるとは思っていなかった。


「おまっ…俺の大事な…!
あ…ッ!」

「………」

鈴音は何も言わず少し深いキスをして
唇は首筋へと移動していく。

「くぅ…っ!」

ビクッと体が反応する。
何だこの感覚……
初めて…っ

「鈴……音っ」

「高人先輩♪」




-鈴音目線-

僕は高人先輩にキスをして、
首筋に移動した。
それだけで先輩の体は反応する。

「くぅ…っ!」

先輩が顔を赤く染めて
悶える姿は可愛い。

もっとイジメたくなってしまう…


「…先輩、ここは?♪」

「はぁっ!」

耳をちょっと甘噛みしただけなのにこんなに反応するとは…

「先輩はどんだけ敏感何ですか…w」

「…っ//…うるさいっ!」


さらに僕はこう言ってみる。
「でもこうされるの、まんざらでもなさそうですね?」

「な…!」

ますます赤くなっていく。


「くすっ」
思わず笑ってしまう。

「なっ何だよ」

「…先輩、可愛い」

「可愛いくないっ!!///」



 

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