《MUMEI》
日誌
授業の号令をかけたり
日誌を書いたりする
クラス委員の仕事を

俺と江上は1日交代で
やっていた。

そして、今日は俺の番だったのだ・・・

俺は、授業中だというのに

ちっとも集中できなかった。

頭の中は[謝らなきゃっ]ということしか頭になかった。

江上は、笑って「いいよ。いいよ。」って言ってくれるだろうと思ったが、

それが逆に
俺に罪悪感を募らせた。
授業が終わるとすぐに
ホームルームが始まった。

幸い今日はこれといった連絡事項もなく

すぐにホームルームは
終わった。

ホームルームが終わるやいなや

俺は、江上のもとへ行った。

「江上ごめん。まだ日誌書いてなかったら、俺にかかせて。」っと謝った。

江上は俺の予想通り
「いいよ。いいよ。あと少しで終わるから。」と返した。

俺は「じゃあ俺が先生に出しに行くから。」
と言って、江上の前の席に腰掛けた。

江上は「分かった。ありがと♪」っと言って、日誌の続きを書き始めた。

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